World of Warcraft Wiki
Advertisement
Naga

Naga

単数形: naga

一次言語: Nazja


大破壊よりも前、Highborneはナイトエルフ貴族階級における最高位の者たちだった。特権を持つ貴族は永遠の泉に取り憑かれるようになり、闇の巨人Sargerasに気付かれるまで泉の魔法を乱用した。Sargerasは惑星Azerothを楽園に作り変え、そのうえ自分に仕えれば大きな力が与えられるとHighborneに約束したのだった。

当面のあいだSargerasは、その望みの虜となって従順なHighborneを確保した。Sargerasの命令により、HighborneはSargerasがAzerothへ来られるようにと泉にポータルを作った。その企てが成功していれば、他の無数の世界と同様にAzerothも確実に滅ぼされていたであろう。Sargerasの力はそれほどのものだった。

Highborneの試みはBurning Legionの第一次侵攻をもたらしたが、続く古代神戦争はSargerasが約束とはまったく逆のことをしているようであった。宝石に彩られた女王の宮殿からは悪魔があふれ出し、都市の大半が荒れ果てた。悪魔の軍隊に続いて死と荒廃が発生して外へと広がった。ついにHighborneの大集団は造反して宮殿から逃れ、ナイトエルフ集団に再び加わった。その時に反逆したHighborneはのちにハイエルフとなる。

ナーガの誕生[]

残りのHighborneは戦争中もずっとSargerasに忠実なままであったが、それも徒労に終わった。思いも寄らぬ協力者と共に他のナイトエルフが驚異的な防衛を行い、かろうじてポータルを閉じたのである。しかしそれは永遠の泉には魔法的負荷があまりに大きく、泉は壊滅的な被害とともに内部崩壊したのだった。巨人のハンマーで打ち砕かれたかのごとく、泉は衝撃で下方向へ向かって砕けた。

その衝撃は古代Kalimdor大陸を砕いて分裂させ、新たな海が誕生した。元ナイトエルフの首都Zin-Azshariのほとんどは海の下へ沈んだ。波の上には恐るべき魔法の嵐、メールシュトロムが今もなお猛り狂っている。嵐の下には巨大な渦が渦巻いている。いったん渦の流れに捕まってしまったら、ほとんどの生物には逃れる術は無い。

女王Azsharaの宮殿もまた、水面下へと引きずり込まれた。その過程で、宮殿内にいたHighborneの一部は溺死したが、多くの者は死ぬ代わりに、古代神戦争をもたらしたことにより呪われたのだった。化け物のようなナーガへと姿を変えた元ナイトエルフたちは、海の深淵で生き延びられることに気が付いた。それでもナーガたちは、かつてHighborneが支配した土地を取り戻すわずかな機会があることを知っていた。海への強制追放に激しく憤り、ナーガたちは自分たちに相応しい場所を地上に取り戻す時まで堪え忍ぶことを決意した。

永遠の泉は、海の下へと崩れていくと同時に泉そのものが崩壊を続け、最終的に消滅した。惑星の核にまで達するその大破壊は、海底に深い海溝を残した。今日まで星の核は露わになったまま、冷たい海水を熱している。海溝からいまだ放出されている魔法エネルギーは、付近の生物すべてに奇怪な変異を引き起こしている。

「裏切り者」との同盟[]

およそ1万年後、第三次戦争の直前にナーガが海の底から現れ始めた。その時になって、死んだと推測されていたHighborneたちがどうなったかをナイトエルフやAzerothの他の者たちは知ることとなった。

目撃された中で最も大きなナーガの集団は、現在のところ悪魔Illidan Stormrageの指揮下にある。第三次戦争の直後、Illidanはナーガの大集団と接触し、同盟を形成したのである。Vashjによって率いられるナーガは、今でもOutlandでIllidanに仕えている。さらに、Illidanは自分の同盟者を新たに加えるべく、Vashjとその同胞を使った。Kael'thas Sunstrider王子とブラッドエルフである。

特徴・能力[]

一般的に、ナーガは鱗に覆われた人型をしており下半身は大きな蛇である。ナーガは水中でも陸上でも呼吸が可能で、最近になって一部のナーガが海の底から出現している。まだほとんどのナーガは、永遠の泉が元々あった場所の下である海底に住み続けている。そのため、泉はもう存在しないものの、泉の残存エネルギーによってナーガは長期にわたる変異を受け続けている。

元Highborneとしてナーガが過去に行った泉の乱用に、副作用が無かったわけではない。Highborneは泉に取り憑かれ、ナーガは数千年にわたり泉の残存魔力を浴び続けた。必然的に、現在のナーガも魔法中毒となっている。

ナーガは、ナイトエルフ・ブラッドエルフ・ハイエルフと同様に長命の傾向がある。一部のナーガは変異の一部として不死性をも手に入れている。一方、不死のナーガの大半は男性よりも女性が多い。

ナーガの女性は細身の長身であり、細かい鱗を持ち、痩せた顔立ちをし、ほとんどの場合少なくとも4本の腕を持っている。いくつかの理由により、ナーガの女性は大破壊以前の記憶と性格を男性よりも強く残している。結果的に、ナーガの女性は男性に比べて知的で魔法的に優れ、ナーガの社会は女性支配的なものとなっている。

ナーガの男性は女性よりも体が大きくて肉体的に強く、相対的に野蛮な外見をしている。雄ナーガの頭は竜と似ており、筋肉質な人型の胴体を持っている。体を覆う鱗は女性のものよりも大きく厚い。

Advertisement