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熱烈恋愛小説: 極北にて

 市街から隔てられた Dalaran 中庭を、小さなノームが手すり越しにじっと見つめていた。

「このバルコニーからの眺めは素晴らしいわ。見に来るべきよ!」

 Marcus はむさ苦しい顎を上の空でぼりぼりかきながら深呼吸し、鎧のレッグプレートを鳴らして歩いて行った。

「Hero's Welcome はなかなかのものだね。そうだ、部屋に何か面白いものがあるかもしれんな」

 Tavi は部屋へ跳ねていって、ほんの一瞬ためらいつつも大きなベッドへ飛び込んだ。彼女は Marcus へ皿のように大きな目を向けると、いたずらっぽく目を細め、輝かんばかりの微笑みから悪魔のような笑みを浮かべた。

「友達にもっと興味ある?」
 彼女は手を振って複雑な召喚の儀式を行いながらそう言い、背後に新たな存在の温もりを感じると動きを止めた。

 抵抗で四苦八苦していた Marcus の顔から血の気が引いた。
「そ……それは相応しいとは思えんのだが」

 困惑した Tavi が何かあったのかと振り返ると、おぞましいフェル・ハウンドが立っており、半身にしか鎧を身に着けていないパラディンを食い入るように見つめながら床に涎を垂らしていた。

「うそ! ちが、そんなつもりじゃなかったの」
 Tavi は口ごもりながら、餓えた悪魔を送還した。
「ごめんなさい。本当は専門外だったから……」

 Marcus は彼女を安心させてやりながら、片手で彼女の両手を取った。
「いいとも。君の専門はなんだい?」

 Tavi は弾かれたように顔を上げた。その目は新たな生命力で燃え上がり、手を通じて Marcus に暗黒エネルギーを注ぎ込んで、Marcus は激痛で膝から崩れ落ちた。

「ほんとはね、『苦痛』よ」

 歯を見せて笑いながら、Marcus は光を浴びて力を回復させた。

 立ち上がった彼の影にすっかり飲み込まれた Tavi は不安げに見つめた。Marcus は手を前に突き出して正義の波動を送り込んだ。Tavi は白目を剥いて何秒か体を震わせてから、意識を取り戻した。

「最近……『報復』の道を選んだのさ」

 いたずらっぽい笑みが Tavi の顔に戻って来た。
「じゃあ、面白いことになりそうね」

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